折り紙で繋がるマダガスカルと日本:折り紙Web授業のご報告

折り紙Web授業、みなさまのご協力で大成功でした

マダガスカルの子供たちとの折り紙Web授業、実際どうだったのか気になりますよね?

今回は、全国から寄付頂いたみなさまに、その様子が伝わるように
写真満載でリモートによる授業の様子をお届けします。

全国のみなさまから寄せられた沢山の折り紙。
そして、その折り方をマダガスカル語で解説した折り方の本。
なんとか、マダガスカルの小学校に届けることができました。

我々の趣旨に賛同いただき、マダガスカルの子供たちに、
リモートライブで折り方を伝える授業をしようと講師役を
引き受けて頂いた、折り紙作家のOriya小町さん。

言葉の壁も、ネット環境や電源環境の問題も、
この取組みに賛同いただくみなさんの情熱の前では
すべて喜びに変わる、最高の時間でした。

YOKOSO PETIT PRINCE

2023年10月9日(月)祝日 日本時間:15時~17時(マダガスカル:時間9時~11時)
日本 愛知県岩倉市生涯学習センター と
マダガスカル Ecole Les Angelets レアンジュレ小学校 を
Zoomで接続してリモート授業形式で開催されました。

折り紙作家のOriya小町先生を講師にお招きし、
一般社団法人プチ・プランスの加納理事が、マダガスカル入りして開催しました。

現地に到着すると、今回のWeb授業に参加する子供たち以外の小さな子たちも整列して、
『YOKOSO PETIT PRINCE』のプラカードまで作っていただき学校総出で歓迎して頂きました。

折り紙に言語の壁はない

生徒40名(9~10歳)と先生方が参加され、黒板に映し出された日本からの映像に
みんな注目して授業は始まりました。

加納理事は、今回のために慣れない折り紙の折り方を猛勉強して現地入りしたそうです(笑)

Oriya小町先生の表情やユーモアあふれるゼスチャーに。子供たちは大喜びで折り紙Web授業は進んでいきます。

まずは、『かぶと』を、子供たちの折り方の進行を確認しながら折っていきます。
教室では、事前に折り方を特訓された現地の先生方が、生徒ひとりひとりに寄りそって折り方を伝えていきます。
みんな集中して折り紙を折っています。
『かぶと』は、比較的簡単なのでしょうか、慣れているのか、さっさと折り終えた子供は、
日本から持参した新聞紙で作った『かぶと』をかぶって遊んでいます。

あれっ、トラブル発生!プロジェクターの電源が落ちた!

順調に進んでいた授業ですが、子供たちがざわざわしはじめました。
日本からは、マダガスカル現地の様子は、持参したノートパソコンのカメラを通じてしか見えません。
どうも、黒板に投影しているプロジェクターが高温になり、突然、電源が落ちてしまい、
日本からの映像が見えなくなってしまったようです。

しかし、海外経験が豊富な加納理事は、あわてずに現地の先生方と連携して、
事前に用意していった折り方の解説用プリントを使って、子供たちに折り方を伝えます。

プロジェクターは、電源が落ちたらしばらく休ませて温度が下がればまた映るよ。
現地の先生方は、驚く様子もなく、しばらくプロジェクターなしでやりましょうと笑ってます。

Oriya小町先生もその後も臨機応変な対応で折り紙Web授業は進みます。

電気機器が普通に動くこと。コンセントをさせば、いつでも電源が使えること。
インターネットの回線が安定して通信できること。
日本では当たり前のことが、マダガスカルでは、当たり前ではない。
我々、プチ・プランスの活動は、そういうマダガスカルに安定して『灯り』を
ともすことを目的にしているわけですが、まさに、その現状を感じました。

反面、テクノロジーにトラブルはつきもの。
問題が発生したら、人間が連携して対処すればいい。
すべてを楽しむ。
そんなありかたが、マダガスカルの子供たちに感じるエネルギーにつながっているように感じました。

プロジェクターの高温化による不調は途中解消しましたが、
すこしすると今度は「停電」になってしまいました。
照明も通信も無くなってしまい、子供たちの集中力も散漫になってきて、
『カメレオン』は、上級者向けの課題にしようという形で
第1回の折り紙WEb授業は終了しました。

折り紙Web授業はこのようにおわりましたが
現地では停電後もカメレオンをみんなで一生懸命に折ってくれました。

みなさまからお預かりした折り紙の寄付や箸の寄付は、
こんな形でマダガスカルの子供たちに喜んでいただいています。

今後も定期的に、マダガスカルに届けてまいりますので
引き続きご協力のほど、よろしくお願いします。

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